【終活カフェ梅丘】活動報告

「エンディングノート、書いていますか?」 2023年1月10日

 エンディングノートは書いた方がいいのは分かっているけれど、書いていない人が圧倒的に多いのが現状。そんなエンディングノートを実際に書いてみました。先ずはいつ書いたかを記す「記入年月日」。これは結構大事なことで、書き換える度に日付を更新していきます。次に「基本情報」。取りあえず分かることを記入していき、分からないことは後日書き込みます。続いて「お金のこと」「葬儀・お墓のこと」、そして「体のこと」で終了。30分ほどで今考えている基本的なことは書き込めました。今後このエンディングノートを更新していくのですが、エンディングノートは書くだけではダメで、この内容を実現してくれる誰かに託すことまでが必要とのことでした。

「あんしん事業って、なあに?」 2022年12月13日

 世田谷区社会福祉協議会 成年後見センターが実施している「あんしん事業」についてお話を伺いました。あんしん事業とは、毎日の暮らしの中での不安や疑問、判断に迷ってしまうことなどを、生活支援員が定期的に訪問してサポートしてくれるサービスです。加齢や障害により郵便物を見るのが大変になってきた、さまざまな制度や福祉サービスを利用したいけど手続きの仕方がわかりづらい、体が弱って銀行に行くことが難しくなってきたなどの困りごとの相談に乗ってくれます。

 あんしん事業を利用するには、本人が内容を理解し、困りごとを具体的に伝えられることが前提で、その困りごとに基づいて専門員が支援計画を作成し利用計契約を結びます。事業内容を理解できなかったり、利用意思が不確かだと利用できませんので、早めに利用を検討することがおすすめとのことでした。

「健康的な生活を考える」 2022年11月8日 

 今から40年ほど前、米国のブレスロー教授は生活習慣と身体的健康度との関係を調査した結果から7つの健康習慣を提唱しました。これが「ブレスローの7つの健康習慣」と呼ばれ、この7つの健康習慣を実践するかどうかで、その後の寿命にも影響するといわれています。「喫煙をしない」や「定期的に運動をする」「適正体重を維持する」などは良い健康習慣として今も推奨されていますが、「アルコールの摂取量」や「睡眠時間」は微妙に解釈が変わってきています。また、「朝食を毎日食べる」や「間食をしない」については、実践しないことでダイエット効果や体の仕組みから病気の発症を抑える働きや、細胞内の新陳代謝を促す効果なども解明されており、一概に推奨とは言えなくなってきています。さらに、現代病といわれる「ストレス」をためないことが健康維持に欠かせないことのようです。

 健康的な生活には、身体と心の関係が良い状態にあることと、それを支える生活環境、生活習慣が大事との結論でした。

「あなたの遺影、どんな写真にしますか?」 2022年10月11日 

 自分の遺影写真を選んでおきたいという人は7割ほどいるにもかかわらず、実際に決めている人はほとんどいないのが現状です。選んでいない理由としては「お気に入りの写真がない」が多いようですが、もしもの時のためにも準備だけはしておいた方がいいようです。

 一昔前までの遺影写真は胸から上の正面を向いたものが一般的でしたが、今は笑顔の写真や斜めを向いたものなど様々な写真が遺影として選ばれています。

 遺影写真の例として多くの著名人の遺影が紹介され、サングラス姿やタバコをくわえた写真、全身が写っているものや若いころの写真などなど、その人らしい(現役当時)人柄が窺える写真が多く見受けられました。

 遺影とは面影であり、今までの生き方の集大成になるような写真がおすすめとのことで、その人の言動が聞こえてきそうな写真、動き出しそうな写真があれば残されたご家族にとって価値ある遺影となることでしょう。

 遺影写真として撮影する際のアドバイスとしては、おしゃべりをしながら撮るのがおすすめとのことで、自慢話やうれしかったことを話している時の表情がとてもいいからだそうです。

 元気な今のうちに、少しおしゃれをして遺影写真を撮っておくのもいいかもしれない。そんな気にさせてくれる内容でした。

「認知症とともに生きる ~世田谷アクション講座~」 2022年9月13日 

 世田谷区では認知症になってからも、毎日を楽しく、元気に、自分らしく暮らし続けられるようにとの願いから、2020年10月「認知症とともに生きる希望条例」が施行されました。

 認知症には完全な予防策はなく、年をとれば誰にでも起こりえる症状だそうです。認知症になると「何もわからなくなる」「何もできなくなる」「恥ずかしい」などのイメージが広がっていますが、この考え方を変えることが先ずは必須です。また、認知症を「自分ごと」として捉え、「できないこともあるけれど、できることもたくさんある」ことを理解する。そのうえで認知症の方たちとともに暮らしやすいまちになるように、たとえ小さなことでも何かアクションを起こしていけば、条例のような住みやすい環境が生まれていくとのことでした。

 先の長い取り組みですが、はじめの一歩を踏み出すことが大切だと感じました。

 「睡眠に関わるお薬の話」 2022年7月12日 

 先ずは薬に頼らない生活が大切とのことで、3食を規則正しく食べることで体内のホルモンの動きを正常化することを心掛ける。また、睡眠を促すトリプトファンを多く含む食材(豆腐、納豆、チーズ、牛乳、肉類、魚類)やストレスを抑えるカルシウム(チーズ、魚類、貝類、小松菜、ひじき)、ホルモンバランスの乱れを予防する大豆イソフラボン(豆腐、厚揚げ、味噌、おから)を日頃から摂ることがポイント。そのうえで、眠る前の日本茶やコーヒー、チョコレートを控えること、考え過ぎないことが大切だそうです。

 不眠症といってもその症状によって4つに分類され、寝つきが悪い入眠障害、夜中に何度も起きてしまう中途覚醒、早く目覚めてしまう早朝覚醒、眠りが浅い熟眠障害。症状によって処方される薬も違っていて、自身の症状にあった薬を見つけられれば早期改善が見込まれるとのことでした。また、薬によっては依存、薬の量を増やさなければ効果が得られなくなる耐性が作られる場合もあるようです。薬に頼るのであれば眠れない原因を探ること、医師にしっかりと症状を伝えること、そして薬を正しく服用することが大事だということでした。