「体成分分析測定と運動の実技や話」 2023年7月11日
体成分分析では、測定機に乗ることで体重はもちろん、筋肉量や体脂肪量、BMI、体脂肪率、体成分(体水分量・タンパク質量・ミネラル量・骨ミネラル量)などがわずかな時間で測定され、そのデータをいただくことができました。さらに、測定されたデータから各自どのようなことに気を付ければいいのかを解説。また、筋力や身体機能を維持するためにはタンパク質を摂取することが重要とのことでした。
運動では「どうやって人生を老いていくのか」を問われ、日常生活の中で運動を取り入れ、歩くことができる状態で長生きすることをすすめられました。そのためには毎日体重を測り、「身体の状態を知ること」「よく笑うこと」「外出すること」「人と話をすること」「転ばないこと」が大切ということを学びました。
「今どきのお葬式と基本的な作法」 2023年6月13日
この3年間、コロナの影響で人が集まる機会が大きく失われてしまいました。お葬式についても同様で、親戚さえも呼ばずに家族だけで執り行う家族葬が当たり前の状況でした。そんな家族葬がどのような経緯で席捲してきたのかをお葬式の歴史を通して学んでいきました。家族葬の費用から今どきの霊柩車や祭壇の飾り方、故人の想いから自宅で行う家族葬などが紹介されました。また、お葬式の役割が変化してきたことで、この先のお葬式がどのような形に向かっていくのかを予想、、、。答えは参加者たちの考え方次第とのことでした。
お葬式での基本的な作法については、弔問やお悔やみの言葉、焼香の手順や各宗派の作法を解説。弔事と慶事で半紙の折り方が違うなど、なんとなく知っているようで意識していなかったことを学べました。
「高齢者を取り巻く金融情勢と金融トラブル」 2023年5月9日
特殊詐欺被害者の年齢構成を見てみると被害者の多くは高齢者で、特に被害額が大きいのが金融商品詐欺(投資詐欺)とのことです。安易な儲け話は疑うことや、クレジットカードに切り込みを入れても使える場合があるなどの話を聞くことができ参考になりました。また、利殖商法では被害に気付くのが遅れてしまうことで被害額が拡大してしまうようです。
「突然の電話勧誘に応じてはいけない」や「よくわからない商品に手を出さない」など、だまされないための10の注意事項と、家族の金融トラブルを防ぐための見守りポイントを学ぶことができました。しかし、実際に犯人から掛かってきた電話の録音を聞いてみると、とても丁寧な口調で親身に対応してくれるので、騙されてしまう心理にも納得できました。
もしも被害にあった場合は一人で悩まずに、すぐに消費者ホットラインや警察に相談してくださいとのことでした。
「お墓全般と墓じまい」 2023年4月11日
例年6月に募集を行う都立霊園は人気が高く、青山霊園や谷中霊園では10倍以上の抽選倍率になっているようです。人気の要因は立地や著名人が多く眠っているなどが考えられますが、都立霊園といってもお墓の建立にかかる費用は民間霊園並みか、それ以上になるとのことでした。申込みについては「生前申込み不可」や「現在自宅に遺骨がある」などの条件があり、書類の不備や不適正な応募は失格となります。
故郷にお墓を守る人がいなくなったなどの理由から墓じまい(お墓の引越し)を行う人が増えているようです。墓じまいのことを改葬と言い、お墓のある市区町村へ申請する改葬許可証の手続きから既存のお墓を更地にするまでの流れを学ぶことができました。改葬の費用は、土葬の遺体の有無や急な斜面にある墓石の撤去など、想定以上に費用がかさむ場合もあるようです。また、お寺のお墓を改葬する場合は、時間をかけて住職と話し合うことが大切とのことでした。
「低栄養の予防」 2023年3月14日
低栄養とは食事摂取量が減ることで、体を動かすために必要なエネルギーと、筋肉や骨を作るたんぱく質が不足した状態をいいます。体重が減る、体がだるい、風邪などの感染症にかかりやすくなる、筋力が落ちる、足やお腹がむくみやすくなるなどの症状が現れるようであれば低栄養の疑いがあります。低栄養は加齢により食事量が減ることでフレイル(虚弱)になりやすくなり、活動量が減ることで更に食事量が減ってしまうという悪循環に陥ってしまうようです。低栄養を予防するには1日3食のバランスの良い食事、体重測定、適度な運動、定期的な歯科受診を習慣化すること。心掛けとしてはストレスをためない生活、「たくさん食べて、たくさん出掛けて、たくさん笑う」ことが大切とのことでした。
「エンディングノート、書いていますか?」 2023年1月10日
エンディングノートは書いた方がいいのは分かっているけれど、書いていない人が圧倒的に多いのが現状。そんなエンディングノートを実際に書いてみました。先ずはいつ書いたかを記す「記入年月日」。これは結構大事なことで、書き換える度に日付を更新していきます。次に「基本情報」。取りあえず分かることを記入していき、分からないことは後日書き込みます。続いて「お金のこと」「葬儀・お墓のこと」、そして「体のこと」で終了。30分ほどで今考えている基本的なことは書き込めました。今後このエンディングノートを更新していくのですが、エンディングノートは書くだけではダメで、この内容を実現してくれる誰かに託すことまでが必要とのことでした。
「あんしん事業って、なあに?」 2022年12月13日
世田谷区社会福祉協議会 成年後見センターが実施している「あんしん事業」についてお話を伺いました。あんしん事業とは、毎日の暮らしの中での不安や疑問、判断に迷ってしまうことなどを、生活支援員が定期的に訪問してサポートしてくれるサービスです。加齢や障害により郵便物を見るのが大変になってきた、さまざまな制度や福祉サービスを利用したいけど手続きの仕方がわかりづらい、体が弱って銀行に行くことが難しくなってきたなどの困りごとの相談に乗ってくれます。
あんしん事業を利用するには、本人が内容を理解し、困りごとを具体的に伝えられることが前提で、その困りごとに基づいて専門員が支援計画を作成し利用計契約を結びます。事業内容を理解できなかったり、利用意思が不確かだと利用できませんので、早めに利用を検討することがおすすめとのことでした。
「健康的な生活を考える」 2022年11月8日
今から40年ほど前、米国のブレスロー教授は生活習慣と身体的健康度との関係を調査した結果から7つの健康習慣を提唱しました。これが「ブレスローの7つの健康習慣」と呼ばれ、この7つの健康習慣を実践するかどうかで、その後の寿命にも影響するといわれています。「喫煙をしない」や「定期的に運動をする」「適正体重を維持する」などは良い健康習慣として今も推奨されていますが、「アルコールの摂取量」や「睡眠時間」は微妙に解釈が変わってきています。また、「朝食を毎日食べる」や「間食をしない」については、実践しないことでダイエット効果や体の仕組みから病気の発症を抑える働きや、細胞内の新陳代謝を促す効果なども解明されており、一概に推奨とは言えなくなってきています。さらに、現代病といわれる「ストレス」をためないことが健康維持に欠かせないことのようです。
健康的な生活には、身体と心の関係が良い状態にあることと、それを支える生活環境、生活習慣が大事との結論でした。
「あなたの遺影、どんな写真にしますか?」 2022年10月11日
自分の遺影写真を選んでおきたいという人は7割ほどいるにもかかわらず、実際に決めている人はほとんどいないのが現状です。選んでいない理由としては「お気に入りの写真がない」が多いようですが、もしもの時のためにも準備だけはしておいた方がいいようです。
一昔前までの遺影写真は胸から上の正面を向いたものが一般的でしたが、今は笑顔の写真や斜めを向いたものなど様々な写真が遺影として選ばれています。
遺影写真の例として多くの著名人の遺影が紹介され、サングラス姿やタバコをくわえた写真、全身が写っているものや若いころの写真などなど、その人らしい(現役当時)人柄が窺える写真が多く見受けられました。
遺影とは面影であり、今までの生き方の集大成になるような写真がおすすめとのことで、その人の言動が聞こえてきそうな写真、動き出しそうな写真があれば残されたご家族にとって価値ある遺影となることでしょう。
遺影写真として撮影する際のアドバイスとしては、おしゃべりをしながら撮るのがおすすめとのことで、自慢話やうれしかったことを話している時の表情がとてもいいからだそうです。
元気な今のうちに、少しおしゃれをして遺影写真を撮っておくのもいいかもしれない。そんな気にさせてくれる内容でした。
「認知症とともに生きる ~世田谷アクション講座~」 2022年9月13日
世田谷区では認知症になってからも、毎日を楽しく、元気に、自分らしく暮らし続けられるようにとの願いから、2020年10月「認知症とともに生きる希望条例」が施行されました。
認知症には完全な予防策はなく、年をとれば誰にでも起こりえる症状だそうです。認知症になると「何もわからなくなる」「何もできなくなる」「恥ずかしい」などのイメージが広がっていますが、この考え方を変えることが先ずは必須です。また、認知症を「自分ごと」として捉え、「できないこともあるけれど、できることもたくさんある」ことを理解する。そのうえで認知症の方たちとともに暮らしやすいまちになるように、たとえ小さなことでも何かアクションを起こしていけば、条例のような住みやすい環境が生まれていくとのことでした。
先の長い取り組みですが、はじめの一歩を踏み出すことが大切だと感じました。
「睡眠に関わるお薬の話」 2022年7月12日
先ずは薬に頼らない生活が大切とのことで、3食を規則正しく食べることで体内のホルモンの動きを正常化することを心掛ける。また、睡眠を促すトリプトファンを多く含む食材(豆腐、納豆、チーズ、牛乳、肉類、魚類)やストレスを抑えるカルシウム(チーズ、魚類、貝類、小松菜、ひじき)、ホルモンバランスの乱れを予防する大豆イソフラボン(豆腐、厚揚げ、味噌、おから)を日頃から摂ることがポイント。そのうえで、眠る前の日本茶やコーヒー、チョコレートを控えること、考え過ぎないことが大切だそうです。
不眠症といってもその症状によって4つに分類され、寝つきが悪い入眠障害、夜中に何度も起きてしまう中途覚醒、早く目覚めてしまう早朝覚醒、眠りが浅い熟眠障害。症状によって処方される薬も違っていて、自身の症状にあった薬を見つけられれば早期改善が見込まれるとのことでした。また、薬によっては依存、薬の量を増やさなければ効果が得られなくなる耐性が作られる場合もあるようです。薬に頼るのであれば眠れない原因を探ること、医師にしっかりと症状を伝えること、そして薬を正しく服用することが大事だということでした。